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伏龍鳳雛's 二次創作

2008/12/20(土) 賽殺し編After~運命は偶然と必然~ 第6話

ようやく、最終話

なんでこんなに長い話になっちゃったんだかわかりませんが、皆が揃って幸せな未来がやってくる事と思います。

はー、長かったぜ(苦笑)

過去、自己最長の物語、完結させられたのは皆様の拍手感想などの賜物です。
長らくお付き合いしてくださってありがとうございました。

と、言いつつ、プロジェクト参加作品は短いものも入れてあと数本、予定がありますし、今回の件で某ゲームキャラを混ぜると面白いというのもわかりましたし、良い具合に自分勝手なマッシュアップというかコラボというか混ぜものも新年から書いてみたいと思っています。

それでは最終話をどうぞ

 

 

魅音は悟史を古手神社の境内に呼び出していた。
約束の時間に少し早かったが、魅音は焦る気持ちを落ち着かせる為もあって少し早めに訪れ、風景を見ていた。

雛見沢時代ほどではないが、移築された古手神社も興宮を見渡せる高台にあり、境内の外れは展望台代わりに使えるほどである。

「ふぅ……親の手前もあったからタンカ切っちゃって、勢いで悟史を呼び出したものの……困ったなぁ……悟史の返事次第じゃあたしマヌケ丸出しじゃんさ」

圭一と詩音の結婚が了承されたその場でお魎や茜に煽られ、意を決して悟史に真意を糺すと息巻いた時のことを思い出す。

「わかった! 悟史にあたし確かめるから! 自分でやるから手出さないでよね」
「そんな無粋な事する訳ないだろうに、何を心配してんだい? あたしらはあんたがすっきりしてくれりゃそれでいいのさ」
「ダホが……はよせぇちゅうたが、今すぐとは言うとらんじゃろ」
「いいんだよ。今までズルズルとやってきたんだから今日中に結果出す! あたしはそう決めたんだ!」

その後、電話で悟史を呼び出し、今夜の約束を取り付けたのであった。

「あ、もしもし悟史? 魅音だけど」
「あぁ魅音、どうしたの?」
「あのさ……今夜だけどちょっと時間あるかな? もし時間あるなら古手神社の境内まで来て欲しいんだ」
「何時頃だい? 今日は土曜だけど普通に仕事終って出張所出られるのが6時くらいなんだ」
「じゃ、6時半くらいでどう? あたしはそれでOK」
「うん、わかったよ。6時半に古手神社だね。ちょうど僕も魅音に話さなきゃいけない事、あるから」

悟史の話さなければいけない事というのが魅音には気掛かりであったが、自分の気持ちに従って行動する時の魅音は元来の猪突猛進さゆえか自分が悟史に伝えなければならない事で頭がいっぱいであり、躊躇することもなかったのである。

「ごめん、魅音待たせちゃったかな?」

時刻は6時半丁度。
悟史は時間通りに現れた。

「ううん、待っては居ないよ、あははは。ほら、あたしって結構時間にルーズだからさ、早めに来てないと遅刻しちゃいそうだったからね」
「あははは。そっか。なんかずいぶん思い詰めたような電話だったから心配しちゃったよ」

魅音は今日の出来事を悟史に伝える。

「今日ね、圭ちゃん、前に一回会ってるよね? 前原圭一くんが詩音と来てるんだ。詩音にプロポーズしてくれて、詩音もそれを受けて……それで父さん母さんや婆っちゃに報告と許可を貰いに……ね」
「そ、そうだったんだ……でも魅音はここに居てもいいの?」
「あははは。誰も文句言わないで即全員一致で喜んで認めたもん。まぁ今は圭ちゃんの就職先にできるかもって事で親類の園崎法律相談事務所に詩音と二人で見学行ったよ」

魅音は悟史に向かってにっこり微笑むと、僅かばかりの距離を取って自らの思いを口にする。

「詩音もあたしももうそういう年齢になったんだなって感じだよ……それで……ね……」
「う、うん……」
「悟史は……あたしの事、どう思ってくれてるんだろうって……あ、あたしはさ……悟史の事……好きだよ。うん、ずっとずっと……雛見沢分校行ってた中坊の頃からずっとね。悟史はあたしの家の事とかそういうの関係なしであたしと接してくれてた。あたしが悩んでる時や苦しい時は気遣ってくれて、とても優しかった。いつからなんてもうわかんないくらいにあたしは悟史が好きだよ……」
「み、魅音……」
「みんなにそろそろ婿をって言われててさ……全部断ってるんだお見合いとかも……あたしには……悟史がって思ってるから……悟史はさ…あたしの事どう思ってくれてるんだろうって。あたしは思いこんだら周り見えなくなるタチだし、割と短気だし、いろいろめんどくさい家のしがらみとかいっぱいくっついてる。だけど、あたし個人をずっと見ててくれた悟史はあたしの事どう思ってくれてるのかなって。」
「さっき電話で話したい事あるっていったよね? 僕もずっと魅音との事どうするのか考えてたんだ……僕は地方の市役所の、出張所勤めのしがない公務員で、沙都子にも怒られるくらいには優柔不断なとことかあって……実績も無いし、こんな僕が周りにいたんじゃ魅音の迷惑かなって……」

悟史の思いかけない言葉に魅音は声を大きくする。

「そんなことないよ! 悟史は悟史は優しいし、ずっとあたしのこと見て支えてきてくれたよ? あたしは……悟史しか相手として考えた事……無い……」
「あ、ありがとう……。ずっとずっとさ……自信なかったんだ……。でも、この間ね父さんと二人でじっくり話した。それで決心できたんだ……」
「う、うん……」

緊張の面持ちで悟史の話す決心に耳を傾ける魅音。

「魅音、頼りない僕だけど……弱っちくて優柔不断で目立つ取り柄も無いけど、それでも僕はずっと、そう子供の時からずっと魅音の事、好きだよ。大好きだよ!」
「さ、悟史」

魅音の目にみるみる涙が溢れ始める。

「だからさ、いろいろと反対する人とか文句を言う人とか居ると思う。けど、僕は魅音の事好きだ! だから、だから……むぅ……困ったな……こういう時、どういう言い方が良いのかな……」
「悟史らしく……で良いよ、そんなの……」
「う、うん……。 でね、でね! 魅音!」
「ひゃ、ひゃい」
「ぼ、僕とその……あの……えっと……結婚を前提にしてお付き合いしてください!」
「うん! はい! うれしい、うれしいよ! あたしも今日それを悟史に言いたかったんだよ」

うれし涙を溢れさせながら、悟史の胸に飛び込む魅音。
やさしく魅音を受け止め、包み込むように抱く悟史。

「これから、大変だね……」
「そう、だよ……ウチに婿に来て貰わなきゃだし……あたしはこんなだから……悟史のご両親や沙都子、嫌がらないかな……」
「大丈夫だよ……そもそも煮え切らない僕を決心させてくれたのは父さんだよ……魅音が安らげる時間を作ってやれるのはお前だけだって……魅音の安らぎは僕の安らぎだろうって……」
「うん、うん」

抱き合ったまま、二人のささやきは続いていく。

「詩音の結婚とかもあるから、僕らはその後にした方がいいのかな……」
「先越されるのちょっとしゃくだけど、あはははは」
「む、むぅ……ごめんよ……僕がずっとズルズル誤魔化してきちゃったからだね」
「そうじゃないよ……だから安心してよ。それに……相手を見つけたのはあたしのが詩音より10年も早いんだからチャラだよ……」

魅音はうれし涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも精一杯の笑顔を見せる。

「うれしいよ、悟史……やっとやっとあたしの望み叶った……」
「魅音……僕もだよ……」

流れる雲があたりを照らす月を隠し、一つになった二人のシルエットを他の者達に見せまいとするかのようであった。

 

二人はその足で園崎本家へと向かった

「たっだいま~」
「お、お邪魔します……」

二人を茜が出迎える。
「魅音、おかえり。悟史くんも良く来たね……その雰囲気だと魅音の望みは叶ったってとこかい?」
「えっとその……婆っちゃと父さんもまだ居るよね?」
「お揃いと聞いたので……その……ご挨拶というかお願いがあって……」
「なんだいなんだい、ずいぶん他人行儀だねぇ? 悟史くんがあたしをお母さんって呼んでくれる事になったって事なんだろ?」

爆発音を響かせるようにして真っ赤になる魅音とそれに負けないほど耳まで染めてうつむいてしまう悟史。

「かかかかか、母さん! 何言ってんのよ! ま、まだ先の話でしょ、それ!」
「善は急げって言うじゃないか? あたしゃ今日からお母さんって呼ばれてもかまやしないんだけどね、あっはっはっはっは」

お魎達の居る居間に悟史と魅音は茜に案内されて到着した。
廊下にまず正座し、挨拶をする悟史。

「ご無沙汰しております。北条悟史、本日は園崎本家ご頭首お魎様方にお願いあって参りました」
「はいりぃ……開けっ放しは寒うなっていかん」
「失礼します」

部屋に入り、正座し、深呼吸を一つし、平伏して悟史は告げる。

「お魎様はじめ、魅音さんのご両親のお二方にお願いがあります。私、北条悟史に魅音さんとの結婚を前提としたお付き合いの許可をください」

ニヤリと笑みを一つ浮かべて、お魎が返す。

「なぁん、やぁっと決心しよったんか……ほんますったらん、いつ言いに来るんやと思うとったわ……」
「え?」
「雛見沢におる頃から魅音の婿はお前がええと思うちょったって事や」
「それじゃ? お許し下さるんですか?!」

思わず顔を上げて、大きな声で聞き返してしまう悟史であった。

「これでダメだなんて言ったら、魅音の事だから駆け落ちしかねないからねぇ、あっはっはっは」
「かかか、母さん!」
「詩音に今更、魅音が逃げたからお前が園崎本家の跡継いでくれなんて頼めないからあたしゃヒヤヒヤしてたのさ」

茜の軽口で場の緊張感は収まり和やかさが漂う。

「悟史くん……うちは君も知ってのとおりだ。いろいろとこの先も意にそぐわない事を君に求める事も出てくる。それを承知した上でと取っても良いんじゃな?」
「も、もちろんです。僕に何が出来るかはわかりません。でも努力する事は出来ます!」
「うむ、良い返事だ……うちは魅音と詩音、娘二人でな……男親としては息子が欲しいという気持ちが無いでもなかった。今日は良い日だ……立派な息子が二人も出来る事になったんじゃからな」

茜が確認するように悟史に訪ねる。

「ウチに婿で来てくれると取ってもいいんだね?」
「もちろんです」
「北条の家の方はどうなんだい?」
「既に父さんや母さんには了解を得ています」

いつも以上に穏やかな雰囲気を漂わせたお魎が告げる。

「園崎家頭首お魎、本日ただいまを持って北条悟史を次期頭首魅音の婿と認める」

口元に黒い笑顔を浮かべた茜が宣言する。

「さぁて、もうじき詩音と圭一くんも帰ってくるし、寿司でも取って今日は一家水入らずで祝うとするかね! 悟史くん、家に電話してきな! 今夜は帰れないかもしれないってね、あっはっはっはっは」

結局、悟史は家に帰して貰えず、園崎本家に泊まる事になった。
翌日、日曜の朝。

「あたたたた……ちょっとさすがに夕べは飲み過ぎたかねぇ? 二日酔いっぽいよあたしゃ」
「お姉ちゃん、調子に乗って飲み過ぎなんですってば! もう……圭ちゃんも呆れてましたよ……」
「あっちゃぁ……初っぱなからダメ姉っぷり見せちゃった? まぁ良いよねそのうちわかる事だからさ、あははははは」
「はぁ……お母さんもお父さんも酔って圭ちゃんや悟史さんにも飲ませまくるし……もう、ほんとにウチの家族ときたら」

しばらくして、圭一と悟史も起きたらしく、客間からのそのそとはい出すようにして出てきた。

「ふわぁ~。おはよう魅音、詩音も」
「おはようござ……ふわぁ……なんかまだちょっとクラっとしてるな……」
「おはよぉ、二人とも夕べはお疲れさま」
「おはようございます。大丈夫ですか? 二日酔いにはおみそ汁が良いって事なので朝食軽くですけど用意してありますよ」
「にっひっひ、ちゃんと圭ちゃん用と悟史用別々にあたし等で作ったからねぇ」

席に着いた二人の前にシンプルながら家庭的な朝食が用意される。

「あははは……魅音の手料理なんて学生時代のお弁当以来かなぁ」
「詩音さんの手料理、初めてだな……」

見た目の雰囲気通りというか、圭一は豪快に朝食をお代わりしながら摂り、悟史は静かに摂っていた。

「おはよ、二人とも元気にしちょるようじゃな」
「「あ、おはようございます、朝食頂いております」」

顔を出したお魎への圭一と悟史の挨拶は見事に重なっていた。

ウィンクしながらお魎に魅音が話し出す。

「おはよう、婆っちゃ。いやー圭ちゃんの食いっぷり凄いんだよ。こんなに美味そうに朝食バクバク食う人間、初めてみたかもだよ、あはははは。詩音もこれからご飯の作り甲斐がありそうで良かったってとこ」
「ほうか……朝飯は一日の活力やからな、しっかり食え」
「はい、美味しいのでついつい……あははは普段はパン一切れとコーヒーくらいですから」

食後のお茶を啜りながら、お魎を交えた5人は家族そのものと言った体で会話を交わす。

「で、夕べは騒ぎになっとったでな……事務所の方はどうやった、圭一」
「はい。所長始め皆様、実績のある方達で、雰囲気も良いですし、お世話になろうかと思っています。元々が皆さんのやられてるような形で働きたいと思って弁護士になりましたから」
「ほうか……そんなら住むとこも探さにゃならんな……魅音、弘叔にお前らの分も含めて2件、新居に見合うのを探せちゅうとけ」
「ふぇ? あたしらの分もかい?」
「新婚の間くらい、二人きりのがええやろ……わしも茜もまんだ元気や……ひ孫出来るくらいまでは二人で暮らしたらええ」

ようやく起き出して来た魅音と詩音の両親を交え、朝の一家団欒の時間が流れていくのであった。

 

その後、魅音は悟史を伴って北条家へ挨拶に向かった。
圭一と詩音は古手神社へ二人で訪れていた。

「圭一さんは何をお願いしたんですか?」
「ん? えっと……そのお礼とこれからの事」
「お礼?」
「うん。前に来たときに……梨花さんだったっけ? ここは縁結びの御利益があるって言ってたろ。だからあの時、『これからも出来る限りの努力を惜しみません。詩音さんと結婚できるよう見守ってください』ってお願いしてたんだ、たははは」

テレたあまり真っ赤になって、うつむいてしまう詩音であった。

「そ、その……これからの事っていうのは?」
「えっと……ずっとずっと一緒に幸せな家庭が作れますようにって……」
「お、同じです……わ、私も……」

二人の前に巫女服を着た女性が現れる。

「あら……詩音さんと圭一さんね」
「え? あ、梨花さんか……巫女さん姿だから誰かと思っちゃったよ、あはは」
「なに? ダメよ彼女の前で他の女に目移りしたら……」

相変わらず無愛想というか、圭一に対しては特に言う事一つ一つが黒い気がするなと詩音は思った。

「あら……指輪してるのね、詩音さん」
「え? ええ」

めざとく詩音の左手の薬指の婚約指輪を見とがめた梨花であった。

「そう……ちゃんとオヤシロ様のご加護があったって事ね。おめでとう二人とも」
「「ありがとう」」
「もうじき、掃除も終わって解放されるから、良かったらどこかでお茶でもしない?」
「お姉ちゃんと悟史さんも多分もう少ししたら、ご一緒できますよ」
「そう……魅音さんと悟史さんもなんだ……夕べ、二人で境内に居るのを見かけたんだけど、上手くいったって事ね」

三人は連れ立ってエンジェルモートへ向かい、北条家へ連絡して魅音と悟史、沙都子の三人と魅音が呼びかけた事で礼奈も合流することになった。

「お久しぶりです、皆さんもお元気そうでよかったです」
「あはははは。ほんとだね。こうやって揃うのも久しぶりかな。前原さんはこの前来たとき以来だもんね」
「あ、前原さん詩音さん、ご婚約おめでとうございます。それから前原さんも弁護士資格の受領おめでとうございます」
「ありがとう。いや、なんかちょっとテレちゃうというか恥ずかしいな……」
「魅ぃちゃんと悟史くんも婚約おめでとう! やっとだね、あははは」
「う、改めて言われると恥ずかしいな……えへへへへ」

エンジェルモートで語らう皆であった。

「沙都子ぉ、前原さんって他人行儀だよ、あははは。悟史がウチに婿に来るんだから、圭ちゃんもあんたのお兄さんだよ?」
「あ、そうなんだった……えっとそれじゃ詩音さんも義理のお姉さんだし、そっかぁ私にいきなりお兄さんとお姉さん二人が増えちゃうんだ」
「良いなぁ良いなぁ! 私は一人っ子だからうらやましいよ」
「そうね」

他愛の無いおしゃべりながら全員がこの穏やかで幸せな空気を満喫しているようだった。

「えっと……そうなると俺も魅音さん悟史さんって他人行儀じゃなくてお義姉さんお義兄さんって言わなきゃなんないのか」
「むぅ……なんかまだ抵抗あるなぁそう呼ばれるの……特に前原くんに」
「お兄ちゃん、前原くんって凄い他人行儀だよ」
「え、あぁそうか……えっとどう呼べば良いんだろう……圭一くんかな」

時の流れと様々な出来事でお互いの呼び方が変わる事にまだ馴染めない面々であった。

「くん付けは良いんですよ、呼び捨てしてください。お、お義兄さん……だ、ダメだ馴染めん……」
「あははは、僕の事も悟史って呼び捨てで良いよ。なんかそう呼ばれる方がラクだからね。僕も圭一って呼び捨てにするから」
「じゃぁあたしも魅音って呼び捨てで良いかな。なんかさん付けで呼ばれるとこう……喉のあたりが痒くてかきむしりたくなるからさ、ぎゃっはっはっは」
「それじゃぁ私も沙都子って呼び捨てして貰わないと気持ち悪いかなぁ。まだお義兄さんってのも慣れないからしばらくは圭一さんって呼びますね」

圭一の呼び方がようやく統一されてきたようだった。

「えっとそれじゃ……魅音、悟史、沙都子……慣れるまで大変そうだな、はぁ」
「でも不思議だね。なんかずっとこうやって呼び合って来たような気がするかな」
「圭ちゃん、最初っからなんかこう……ずっと昔からの仲間だった気がするんだよねぇ」
「そうね。未だにそれが一番不思議だわ」

ワイワイと親しげに語らう姿はこの後も興宮のそこかしこで見受けられるようになった。

気が付いていますか、雛見沢の子らよ……
そなた達は時の流れを越えて、また一つにまとまったのです。

我はずっとそなた達を見守ってきました。
違う世界、違う時の流れでもそなた達が一つになることは最早運命なのです。
最初は偶然であったかもしれない出会いが全てを結びつけ、滞った流れを促し、今の形になりました。
100年の時を越えて結びついた絆は不変にして強固なもの。
強い意志は運命をより強固にする。
偶然は必然となり運命を裏付ける。

雛見沢の子らよ……
我はオヤシロ様なり。
我が加護にてそなた達の行く末にあらん限りの幸を……

~了~


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