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魅音幸せプロジェクトまとめ

2009/01/31(土) ペパーミントのチョコTips その3、その4

はてブ情報 はてブに登録 はてブ数 2009/01/31 11:41 SS部門KK23
~その3~ 誤解がいっぱい
「あ、母さん、来てたんだ。」
「おや魅音、鬼婆様に何か用かい?」
「え? あ~、え~っと......。 あははははは!」
「笑って誤魔化すって事は何か後ろめたい事でもあるんだね? 正直に言いな。 何やらかした? 母さんは嘘が嫌いだって知ってるだろ?」
「うう......。 いや、別にやらかしちゃいないけど、その~......。 ほら、最近勉強尽くしでちょっと疲れちゃったかな~って。」
そうなのだ。 夏休みが終わってからこっち、私は受験に備えて勉強尽くしの毎日を送っていた。
圭ちゃんが家庭教師をしてくれてて、毎日何時間も一緒にいられるのは嬉しいけど、流石に勉強ばっかじゃ堪えるよ。
特に母さんは一日に何回もちゃんと勉強しているか覗きに来るから凄いプレッシャー。
母さんがこんなに教育熱心だなんて全然思わなかった......。
母さんに内緒で婆っちゃに息抜きさせてとお願いしようとしたんだけど、よりにもよって母さんに出くわすとは......。
「ふ~ん。 それで、どうしたいんだい?」
「え? い、いやぁ~。 普通さ、中学三年生って修学旅行とかってあるんじゃないかなぁ~とか、思ったり思わなかったりして......。」
「旅行に行きたいのかい? でも三年生はあんた一人だろう? まさか一人で行くなんて間抜けな事するわけじゃないだろうね?」
「な、流石にそんな事はしないよ! 折角だから分校生徒全員を対象にして...... 」
「あんた、他の家が簡単に旅行行ける程金持ちじゃないって事くらい分かってんだろう? その辺どうするつもりなのさ?」
「そこを婆っちゃに融通してもらえないかなぁとか、......やっぱり、ちょっと図々しい?」
「ふぅ~ん......。 もちろん、圭一君も一緒なんだよね?」
だから分校生徒全員だって、言ってんじゃん。 なのに、圭ちゃんを特に指名とは、......もしかして母さん、旅行先でも圭ちゃんとしっかり勉強するかって聞いてんのかな? ううう......。
「も、もちろん......」
嘘を付いた後のリスクを考えると恐ろしいので、ちょっとモジモジしながら尻すぼみになってしまった。
旅先で勉強する気は更々無い。 しかし、確かめる術は皆に聞いて回るくらいしかないだろうから、口裏を合わせてもらえれば何とかなる。 頼み込むか、罰ゲームで強制させるか、うん。 なんとかしよう。
「そうかい! そうかい! ついに勝負をかける気になったんだね! 母さん嬉しいよ!」
げげげ! 母さん、そこまで勉強合宿に期待してんの?! こりゃ口裏合わせてもらうにも、"徹夜で寝かせてもらえなかった"、位に話を大げさにしとかないと駄目かな?
「が、頑張るよ、私......」
またもやモジモジしながら尻すぼみに応えてしまう私。 真意がばれない事を切に願う......。
そんな私の回答に、母さんは満面の笑みを浮かべて、婆っちゃへの口添えを約束してくれた。
ちょっとだけ、良心が痛んだ。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------
~その4~ 魅音ちゃん、パニック!
母さんの口添えもあって、奇跡的に分校生徒全員分の旅費を確保した私は、後にあるであろうややこしい事情は一旦忘れて、喜び勇んで皆に修学旅行の件を話した。 ふっふっふ! 皆のその驚いた顔がなんとも言えないねぇ!
行き先は、一昨日の夜から散々悩んだ挙句、東京に決めた。 圭ちゃんの住んでたところを見たかったってのもあるし、......もう一度、行ってみたいところもあったし。
そう、次期当主選定の直前、私たちは一度だけ東京に行った事があったんだ。その時の私はまだ"詩音"で、当主の座を継ぐ事になる"魅音"に思い出を作ってあげるための旅行だった。
趣旨がそんなだったから、私は折角の旅行だというのに、ちょっと蔑ろにされてて、拗ねてフラフラしてたら迷子になっちゃったんだ。 あの時、そんな私に優しくしてくれた男の子がいたんだよね......。  幼いながらもあれって私の初恋だったような気がする......。
でも、今私が好きなのは圭ちゃんだけ!  この旅行を機にあの時の男の子への気持ちを整理して、私は圭ちゃん一筋に生きるのだ!  でもまあ、折角一週間も休みをもらえたワケだし、過去の思い出なんかだけじゃなくって、昨日半徹で行きたい場所リストを作ってみた。 これで新しい思い出を圭ちゃんと作るのだ。
......
「あれ? 魅ぃちゃん、この"目つきの悪い犬の居る神社"って何かな、かな?」
レナの奴、やっぱり鋭いというか、人が特別な思いを込めて書いたものは目ざとく見つけるなぁ。
「一体なんです? お姉? 東京って、雛見沢みたいに神社一つってわけじゃないんですよ? そんな曖昧な情報で特定できるわけないじゃないですか。」
詩音んん~~~!
「オヤシロ様を裏切って、他の神様に懸想している魅ぃには祟りが下るのです。 にぱ~★」
「オヤシロ様はそんな事で祟りなんか起こさないのですよ! 梨花は巫女失格なのですっ!」
はっはっは! 梨花ちゃん、用があるのはそこの神様じゃなくって、その近所の犬と男の子なんだよね。
雛見沢の人間はオヤシロ様を裏切ったりなんかしないって!
「ん~、実はさ、小さい時に一度だけ東京に行った事があるんだけど、そこでなんか良い事があったような気がするんだよ。 神社の名前とか、地名とか全く覚えてないのが不覚なんだけど。」
「"何か良い事"って、良い事の内容まで忘れてしまったんでございますの? 魅音さん、それってちょっと抜けているにも程がありませんこと?」 「むー、沙都子、最近ほんとに物言いが詩音に似てきたー。」
い、言えるワケないじゃん。圭ちゃんの前で、昔だけど他に気になる男の子がいるだなんて事......。
でも、実際あそこを特定する情報が何にもないのも事実なんだよねぇ......。
あ、そうだ。 元都民なら......
「......圭ちゃんはこの神社に心当たり......」
ん? あれ?
「って、何? 顔真っ赤にして?」
......もしかして、圭ちゃんにも好きな子がいたとか?
......
......よし、この際だ。 聞いちゃおう。
事と次第によっては、私も"何か良い事"を思い出しても良いし。
「はは~ん、東京に置いてきた彼女の事でも思い出してるのかなぁ~~?」
「そ、そんなんじゃねぇよ!」
そんな、どもりながらの言い訳が通用するだなんて、よもや思ってやしないよね? 圭ちゃん。 逃がさないよ。
「圭ちゃんのモトカノの話、聞きたい人ー!」
「って、違うって言ってるだろぉお!!」
はっはっは! さあ、話してもらおうか!  シラをきり通すってんなら、部活で白黒つけるよ。 もちろん、追加の罰ゲーム付きで!
......いや、むしろ、そうしたい。
仲間たちの誰かならいざ知らず、私の知らない誰かを好きだなんて、ちょっと許容出来ない。
思いっっきし! 厳しいの、食らわせてやる!  話さないなら......
「......分かった。話す。」
むむむ! 圭ちゃん、大分読めるようになって来たじゃん。
ま、まあ、この圭ちゃんの進歩が今の私達と築いてきた絆なんだって思うと、ちょっと嬉しい。
まだ見ぬ圭ちゃんが気にしているであろう女の子への優越感も沸くというもの。
ちょっとニヤリとしてしまった。
「言っとくが、ずいぶん小さい頃の話だから、彼女とか、そういうんじゃないぞ。」
あ、そうなの? ちょっと安心。
じゃあ、拝聴しようかね。
...
......
.........え?
............え?
...............えええええええええ?!
けっけけけ、圭ちゃんがあの時の男の子ぉおお?!!!
し、ししかも、はははははははははははちゅこいぃぃぃぃぃい??!
あへはひゃふへほ%&*#)(!
あ、いけない、怪しい行動とっちゃダメだ、え~と、あ、そうだ、笑って誤魔化そう。
あっひゃっひゃっひゃ!
......笑うなって、おこられちゃった。
.........は~~~~~~~~~~
うふ、うふふふふふふふフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ
............
...
......
......ん? そっか、圭ちゃん、流石にそれが私だって、気付いてないのかぁ。
......ちょっと残念。
...
......
む~~~~! 圭ちゃんが鈍感とか言うなー!!
......でも、やっぱり嬉しいなぁ。
圭ちゃんがあの男の子だったって事も嬉しい驚きだけど、何より圭ちゃんもあの時の思い出を大事にしていてくれたんだぁ......。
だ、駄目だ。 ニヤニヤが止まらない......。
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
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ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
ん?
「おんやぁ? 圭ちゃん、レナに何かいけない事したのかい? そんじゃあ罰ゲームだぁ~!」
そうだなぁ~、圭ちゃん、アレが私だって、忘れてるんだし...... よし。
「つーかさ、圭ちゃん、そんな名前も覚えてないような子にはアイスクリームおごって、  私達には何にも無いワケ? そりゃ部活メンバーに対する仁義って奴に欠けんじゃないの~?」
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
「はい! 圭ちゃんの今日の罰ゲームは、皆にアイスクリームをおごる事ー!  いやぁ、今日は暑いし! 楽しみ~!」
アイスクリーム食べてる表情で、圭ちゃん、思い出してくれないかな?
本当に、楽しみ!
 

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